朝は知恩院でラジオ体操!(の気分):by行者橋 渡

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zoom RSS “京都八ツ橋訴訟”の行方は…:行者橋、実はとても注目しています(笑)。

<<   作成日時 : 2018/06/20 18:00   >>

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今日6月20日は鞍馬寺の「竹伐り会式」の日なのですが、街中は終日雨だったのでPASS。代わりに、少し遅ればせながら京都地方裁判所を舞台とする“京都八ツ橋訴訟”の話を。まずは、「聖護院八ツ橋総本店」(以下、「聖護院」)のHPから、昔ながらの八ツ橋の画像。
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*上の画像は「聖護院」)のHPから転載しています。

既にご存知でしょうが、京都を代表する銘菓“八ツ橋”の老舗「井筒八ッ橋本舗」(以下、「井筒」)が、6月4日に、同じく老舗の「聖護院」を訴えた件です。次が川端通四条上ルの「井筒」の本店。
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四条通に面した「四條南座」と対する位置にあり、かつての“北座”の場所だとされています。なお、本社は嵐電有栖川駅の北にあります。上の画像左側、川端通に面した所にはこちらの暖簾が。
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訴えた「井筒」の主張は、要するに“「聖護院」が10年程前から、HP等で元禄2(1689)年に創業し、最初に八ツ橋を創作したかのように宣伝しているのは、「井筒」の信用を傷つけている”というものです。
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*上の画像は「井筒」の八ツ橋。Wikipediaから転載しています。

そして、「井筒」はこうした表記の差し止めと損害賠償金600万円の支払いを求めています。 両社のHPを見ると、暖簾にもあるように「聖護院」は元禄2(1689)年を、「井筒」は文化2(1805)年を創業年としています。
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*上の画像は「井筒」の小倉あん入り生八つ橋“夕霧”。「井筒」のHPから転載しています。

ちなみに、「井筒」では“夕霧”を小倉あん入りの生八ッ橋の“元祖”としています。歌舞伎『廊文章』で夕霧太夫に思いを寄せる伊左衛門が持つ編笠を象っていて、アミアミ模様。一般的な粒餡入り生八つ橋はこちら。
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*上の画像は“おたべ”。(会社名は「美十」)。「美十」のHPから転載しています。

次の画像は金戒光明寺(黒谷さん)の参道で、右の人が歩いている奥に「聖護院」本店があり、左手前には「本家西尾八ツ橋」(以下、「西尾」)本店があります。
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そして、こちらが「聖護院」本店を正面から撮影した画像。中央には“創業元禄二年”の文字の入った白い暖簾が。
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以前は色変わりの暖簾も掛けていたことがあったはずですが、現在の白い暖簾の大写し。
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「聖護院」は薄焼き八ツ橋“カネール”を販売したり、鈴鹿可奈子・専務(2006=平成18年実家の「聖護院」に入社)が2011(平成23)年に新ブランド「nikiniki:ニキニキ」を設立したりしています。
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*上の画像は“カネール”。「聖護院」のHPから転載しています。

「nikiniki」に関しては、行者橋、四条西木屋町角に店舗が出来た時から知っていますが、生八つ橋と言うには余りにもアヴァンギャルド過ぎて(笑)、商品を買ったことがありません。意欲は買います(笑)。

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*上の画像は「nikiniki」の商品の1つ。「食べログ」から転載しています。

それはともかく、次が狸の置物が目を引く「西尾」本店の画像。HPには元禄年間に聖護院の森で米粉製の“白餅”を商い、元禄2(1689)年に八ッ橋の原型(橋の形をした煎餅)が誕生したとしています。
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「聖護院」の暖簾(最初の画像)と「井筒」(3枚目の画像)には、それぞれ創業年が記されていますが、「西尾」の暖簾には創業年の記載はありません。
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なお、「西尾」のHPで元禄年間を“1687年〜”としているのはミスではないでしょうか。最後に生八つ橋の画像を。昔からある商品ですが、真空パックの導入で餡入り生八つ橋を含め、一気に商品・販路が拡大しました。
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*上の画像は“生八つ橋”。Wikipediaから転載しています。

ということで背景・経緯等の説明は終了。行者橋が、今回の“京都八ツ橋訴訟”で疑問に思ったり、注目したりしているのは以下の点です。

@元禄2(1689)年創業を標榜しているのは、「西尾」他も同様なのですが、何故、「聖護院」だけを訴えたのか。訴訟費用の問題があるとか、「西尾」等他社の創業年は信に足ると認識しているとか、でしょうか。八ツ橋=元禄2年創業(『京都大辞典』には記載無し)自体を否定しているように思えるのですが。

A何故、今になっての訴訟なのか。知的財産権保護意識等が背景にあるのでしょうが、一説には積極的なPRに励む「聖護院」への反発があるとも…。昨年も八ツ橋製造販売社の組合が「聖護院」に根拠なしとして同様の調停を申し入れて不調に終わったとか。ただし、試食は「西尾」が最も種類豊富で積極的ですよね(笑)。

B『京都大辞典』には八ツ橋の由来が3説あります。このブログでも「八ツ橋の創業=元禄2年」としてきましたが、どうやら享保(1716〜1736年)頃には売り出されたようです。行者橋としては、この訴訟が契機となって八ツ橋関連の新資料が出現したり、少しでも歴史が明らかになれば良いなぁ、と思っています。

訴訟の行方は全く分かりませんが、訴訟日程が分かれば裁判の傍聴に行きたいと思っている行者橋です。

蛇足:八ツ橋は、昨年の京都市の調査では観光客の40%が購入し、売り上げも100億円を超すそうです。行者橋は本来の硬い八ツ橋が好みですが、現在では餡入り生八つ橋がメインなのでしょうね。なお、八ツ橋関係の組合は2つあると聞いた記憶もあるのですが、詳細未確認。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
私も裁判の行方には大注目しております。
「西尾八ツ橋の里」には行かれましたか?
日本庭園も美しく、ランチも安くて美味しく、全てが素晴らしいです。西尾八ツ橋資料室も併設されており、歴史の勉強ができて楽しいですよ。超人気店のため、早い時間に行かれたほうが良いかと(笑)
京都大好き
2018/06/20 23:40
京都大好き様、コメント有難うございます。「西尾八ツ橋の里」は、年配の小母様方をご案内する時に、良く利用します。お昼&お茶もGOODです。お庭に“八ツ橋”が設けられていたりして、なかなか和みます(笑)。

本文には書きませんでしたが、行者橋は“生八ツ橋”を軽く炙って食べるのも好きです(笑)。

この八ツ橋訴訟については、今後も注目していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
行者橋 渡
2018/06/21 12:07
地震お見舞い申し上げます。

私もこの裁判には紀州のドンファン事件の100倍興味津々です。

最初の感想は「相手は西尾と違うのか」と原告代表の年齢…(爺、いわゆるモーロクか)。
AK
2018/06/21 13:46

AK様、コメント有難うございます。行者橋、TVのNEWSで、提訴後に記者会見された「井筒」グループのオーナーさん(津田佐兵衛氏)の年齢がテロップで94歳と紹介された時、随分高齢なんだなあ…とは思いましたが、耄碌という印象では無かったですね。ただ、瞬間、“老いの一徹”という言葉が浮かんだことは浮かびましたが…。  
行者橋 渡
2018/06/21 17:53

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