ひょうたんとナマズ:妙心寺退蔵院。

行者橋、8月は東京での映画の仕事は無いのですが、9日上京、14日夕方上洛と動き、翌15~17日は東京・世田谷の龍雲寺さんが主催する『妙心寺と五山送り火の旅』に現地合流という形で、部分的に参加させて頂きました。19日にUPした“大文字の送り火”も実はその一環でした(笑)。

そのツアーでは久し振りの安土城見学も面白かったのですが、それは後日にでもということで、今回は妙心寺退蔵院のあれこれ。
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退蔵院というと、何といっても如拙(じょせつ)の手になる水墨画『瓢鮎図:ひょうねんず』を抜きにして語れません。次の画像の係の方の背中側にあるのがそれです。ひょうたん(瓢箪)でナマズ(鮎=鯰)を捕まえることができるか、という禅の質問(公案:こうあん)を画像化し、それに関する賛(詩)が31もある国宝の掛け軸です。
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ただし、ここにあるのは江戸時代の模写です。こちらが本物の画像です。
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*画像は(C) 京都国立博物館 2010
この絵の人物の手はおかしな位置にあってひょうたんが宙に浮いた形に見えます。また、31もの賛があるのも異例です。(蛇足ですが、普通は自分の画=絵には自分で賛はつけませんので、自画自賛は本来否定的な意味で使われますね)この絵の面白さ・不思議さを知りたい方はきちんと解説されているこちらをご参照下さい。さて、この退蔵院には有名な庭園が2つあります。1つが室町期の画家・狩野元信作と伝えられる方丈西庭(2つ上の画像の奥右手〉で、上の画像右手の滝から下の画像左手の海に水が流れて行く様子を絵画的に示した枯山水の庭園と言われます。
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もう1つが昭和の造園家・中根金作(なかね きんさく)の余香苑(よこうえん)です。入口の門にひょうたんとナマズが。
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そういえば、2つの庭園を分ける塀の瓦にもひょうたんとナマズがありました。
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こちらが門を入った所の左右にある庭で右手(上の画像)の庭には黒砂が、左手(下の画像)の庭には白砂が使われています。陰陽ですね。
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で、これがメインの庭です。
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正面奥のように樹木の形を整える手法を「大刈り込み」といいますが、ボリューム感にあふれた作庭です。さて、こちらでは小休止をして抹茶をいただいたのですが、そのお菓子もひょうたんとナマズ!ほんわりとした味わいで美味でした。
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そういえば、行者橋が子供の頃はナマズを足で踏んで捕りに行ったものです。というか、川を歩いていると半ば砂に潜ったナマズを気づかずに踏んでしまったりすることがあったんですね。思えば、チョッと幸せな時代でした。

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