続きは蛙篇。一部ですが撮影可能!…「没後100年 宮川香山」展@サントリー美術館での嬉しい試み②。

桜や舞妓さんの記事のUPに忙しく(笑)、随分、間が空きました。“一部ですが、撮影可能!…「没後100年 宮川香山」展@サントリー美術館での嬉しい試み”の後篇は、蛙です。まずは“高浮彫四窓遊蛙獅子紐蓋付壺:たかうきぼり しそう ゆうけい ししつまみ ふたつきつぼ”(1対。作品番号51)の一部から。
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チャンと文字も入った巻物を手にした蛙なのですが、足の角度が苦しそう(笑)。「鳥獣戯画」の昔から蛙は擬人化されやすい動物のようです。が、行者橋、若干疑問が…。それは、説明板には“蛙=けい”と振り仮名がありましたが、“蛙=あ”で“けい”とは読まないはず(笑)。
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サントリー美術館は、3階に入り口があり、1度4階に上がってから3階に下りる構造になっていますが、この嬉しい試みは、上の画像のように4階から3階に下りる階段の先に用意されていました。こういう配置です。
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上の画像、手前が“高浮彫蛙武者合戦花瓶:たかうきぼり かえるむしゃかっせん かびん”(1口・作品番号52)、奥が“高浮彫四窓遊蛙獅子紐蓋付壺”です。花瓶の頸(くび)の部分に蛙が表現されています。
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下の膨らんだ胴の部分には、野の草花と水流が上絵付で描かれています。次の画像はピン甘なのですが、鎧兜姿の蛙が色々な格好で造形されています。また、“大日本”の文字の入った纏(まとい)も見えます。
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大きな口を開けた蛙の武士等、やはりどこかユーモラスです。
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で、ここからは最初の画像の“高浮彫四窓遊蛙獅子紐蓋付壺”ですが、四方に窓があり、そこに様々な表情の蛙が生き生きと表現されています。こちらは蓮の葉っぱと戯れる蛙。
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上の画像・窓の周辺には薩摩焼の特色が良く見出せます。明治初期、欧米では薩摩焼が流行していたのですが、金を多用する薩摩焼はコストが高くなるので、香山はその代わりに“高浮彫”という技法を生み出したと言われています。次は、太鼓を打つ蛙。
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“高浮彫四窓遊蛙獅子紐蓋付壺”は窓の部分が出っ張るので、チョッと不思議な形の壺に見えます。
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上の画像の窓は、蛙が何をしているのか分かり難いのですが、次の画像が大写し。
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サントリー美術館の係の方に、「何故、この4SETだけが撮影可能で、SNS等での拡散もOKなのですか」と聞いたのですが、不明でした。1対の壺ですが蓋の紐(つまみ)は獅子で、向かい合っています。
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2枚続けてUPします。チョッとユーモラスな表情も微妙に異なるのですが、身体の文様・尻尾の造形はくっきりと違いますね。
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今回の展示品の多くを所有する田邊哲人(たなべ てつんど)という方は、宮川香山研究と作品蒐集の第1人者ですが、1度、今回の対応の理由を伺ってみたいものです。ちなみに、田邊さんは“スポーツチャンバラ”の創始者としても知られているそうです。

蛇足①:宮川香山の焼き物は“真葛焼:まくずやき”と呼ばれます。香山の生まれた“真葛ケ原”に由来する名前ですね。現在の知恩院三門から円山公園・雙林寺(双林寺)辺りの山麓が真葛ケ原です。
蛇足②:宮川香山は、明治後期から作風を一変させて、青磁等を手本に釉薬の研究に励み、釉薬の下に絵付けをする“釉下彩”の焼き物に没頭します。今回は3階に作品が展示されていて、圧巻!

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