8.6秒バズーカーなら、“空気管”って何ですのん?と聞くだろうなぁ:文化財防火・市民講座@仁和寺。

少し前、街中で「第34回 文化財防火・市民講座」のポスターを見掛け、内容を見ると「場所は仁和寺で開催され、中に“文化財鑑賞 金堂・経蔵・観音堂(保存修理中)”とあったので、申し込んだら当選!…まずは国宝・金堂の屋根の美しくも、比較的珍しい三重の垂木(たるき)を軒下から見た画像から。
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このEVENTは主催が京都市消防局で、「あいさつ」「文化財講話」「防火講話」「文化財鑑賞」という内容だったのですが、次は「あいさつ」と「文化財講話 “仁和寺と文化財”」で登場された仁和寺財務部長・大石隆淳(りょうじゅん)氏に敬意を表して。
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大石氏の講話は簡にして要を得た、とても興味深い内容でしたが、割愛。で、消防局予防局長の「防火講話」(これも面白い内容でしたが割愛。充実した資料がGOOD)の後、お待ちかねの「文化財鑑賞」。100人程が3班に分かれて中門を抜け、次の画像のように金堂前に到着。
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が、何か変!…この違和感は何なんだろうなぁと、一瞬、思ったのですが、すぐに「正面の蔀戸(しとみど)が無い!」と判明。次の画像は、5年前の春の画像ですが、これが本来の姿。分かり難いのですが、蔀戸には飾り金具がついています。
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応仁の乱で焼失した伽藍が徳川家光の援助で整備された時、丁度、皇居の建て替えもあったため、1613(慶長18)に建立された紫宸殿を移築・改造したのが、この金堂です。本来の檜皮葺の屋根が瓦屋根に変わりましたが、宮殿建築の雰囲気をよく残し、重要な近世の寝殿造遺構です。
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上の画像は金堂の前でお寺の方が説明中の場面。蔀戸は修復中とのこと。建物の周囲には景観を損なわないように消火栓等が設置されていますが、消火器も階段の下に潜ませたりして気を使っています。
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次の画像は、金堂を向かって右前方から撮影したもの。左上の軒の裏側が最初の画像です。こちらにも蔀戸があったはずと思いながら見ていたのですが、外に引っ掛ける金具(左端の白壁に見えます)が無いので、取り外したのかと思っておりました。
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建物内部は撮影禁止でしたので、許可をいただいた縁側から、板戸と垂木の先の飾り金具が美しい、金堂の東側の画像を。中に入って分かったのですが、両側の蔀戸は内側に引き上げる方式でした。
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次は金堂の縁側から、中門方向を見た画像。これもなかなか撮影できない光景です。写っている方々は引率他の消防局員の皆様です。
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こちらは、上の画像の撮影場所を前から見たもの。本来は市民講座に参加している人だけが入れるのですが、観光客の何人かは紛れて金堂に入ったLUCKYな方がいらっしゃったようです(笑)。
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旧・紫宸殿だけあって、あちこちに菊の紋が見えます。で、続いては経蔵。次は経蔵越しに五重塔を配してみた画像です。
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掛かっている扁額には“経坊”とありましたが、経蔵前でもお寺の方が説明です。行者橋、初めて経蔵が開いているのを見ました。正面のみならず、横の扉も!…しかも中に入れます!ビックリのダブルパンチ(笑)。
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経蔵の中には、お経を入れる八角円堂がドォーンとあるのですが、それを回すとお経を読んだことになるのです。で、驚いたことに実際に回りました。そして、入り口に釈迦三尊像(脇侍は普賢菩薩・文殊菩薩)と三大弟子像が。
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金堂に続いて、ここでも初めて聞く“空気管”の名前が登場。要するに、火災のように一気に周辺の温度が上がると中の空気が膨張して、火災を検知する装置につながる直径2mmの銅製パイプです。金堂では発見出来なかったのですが、こちらがそれ。
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上の画像の真ん中に白い金具で止められている線状の物が“空気管”らしいのですが…。気温上昇のような徐々に温度が変化する時には作動しないよう、パイプに小さな穴があるとか。外からは目立た無いように工夫されています。
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で、最後が保存修理中の観音堂。上の画像のようにヘルメット着用です。が、「内部の撮影はOKですが、インタ-ネット上にはUPしないで下さい」とのお達し。ぐぁーん!…一瞬、「八坂神社の綾傘鉾稚児社参に行った方が良かった、かな」とも思ったのですが、気を取り直して見学。次の画像は5年前に撮った観音堂。
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見学すると、現代の免震構造と同じシステムが江戸時代に採用されていたこと等、色々と新しい知見があり、勉強になったので、納得!の半日でした。まぁ、綾傘鉾稚児社参は来年もあるので…(笑)。

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