旧三井家下鴨別邸特別公開見学記。

今年の夏頃、「この秋から、旧三井家下鴨別邸が公開される」という告知を地下鉄の中で目にした時、「旧三井家下鴨別邸って、どこだっけ。下鴨神社の近くに、そんな所があったかなぁ」と頭の中に多数の疑問符が浮かんだのですが、実は意外な場所でした。こちらが、その建物の画像。
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実は、この旧三井家下鴨別邸は1951(昭和26)年から2007(平成19)年まで隣接する京都家庭裁判所の所長宿舎として使用されていたのですが、2011(平成23)年に重要文化財に指定され、その後、公開に向けて整備されて今年の10月から公開されたという訳なのです。こちらが入り口で、鳥居は下鴨神社の一の鳥居。
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上の画像左手奥の建物が京都家庭裁判所です。今まで、何度も横を通り過ぎていたのですが、高い塀の向こうは裁判所の一部だと思っていました。基本的には間違ってなかったのですが、上の画像左の切れた場所に旧三井家下鴨別邸があるとは知りませんでした。
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上の画像は、拝観受付を通って建物の玄関棟に回り込むときのもの。右奥のテントで拝観の手順の説明を受けました。次の画像が、1925(大正14)年に主屋が移築された時に新しく増設された玄関棟。
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元々、木屋町三条上ルにあった三井家の木屋町別邸が主屋として現在地に移築されたのが、この旧三井家下鴨別邸はものです。次の画像の左側が主屋で、右の屋根が玄関棟です。ライトの点いているあたりが本来の玄関だった可能性がありますね。
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ここの公開は10月1日からだったのですが、11月19日から12月4日の間だけ、通常非公開の2階・3階に上がれるというので、11月2日にチャリチャリと訪れた訳です。30分強並んだのですが、ケヤキ(欅)の梢に、トビ(鳶)が辺りを睥睨していました(笑)。
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見学時に、建物内部の撮影は禁止ということでしたのですが、2階の廊下まわりから外を撮影する分にはOK(3階からは内外ともに禁止)でしたので、2階の廊下の様子を。
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上の画像左の方々は、3階に上がるため12人ずつ待機しているところです。こちらは2階からお庭を眺めた画像。
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1度、3階の望楼からの光景を楽しんだ後、下に降りました。次の画像は主屋と茶室を結ぶあたりの様子。木を贅沢に使っていることが良く分かります。
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旧三井家下鴨別邸が、何故ここにあるかというと、現在、京都家庭裁判所のある所に三井家の祖霊社・顕名霊社(あきなれいしゃ)があり、その休憩所として三井総領家(北家)第10代・三井高棟(たかみね)によって、1909(明治42)年に木屋町別邸が移築されたそうです。
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上の画像、左から玄関棟・主屋・茶席です。忘れていましたが、木屋町別邸は1880(明治13)年第8代・三井高福(みつい たかよし)が建てたとか。池の水は、下鴨神社境内を流れている2本の川の内、東側の泉川から取り入れているとか。こちらが取り入れ口の低い滝。
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1階とお庭は通常公開(休館日=水曜日)時に410円で見学できますが、この特別公開時は800円でした。でも、めったに無い機会ですので、2階も3階も人が一杯。
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3階の望楼が狭いので、先に記したように12人ずつしか上がれません。見学に時間がかかる訳です。この階段が急なこと、急なこと(笑)。上がるより、降りる方が大変。
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元々、公開してから間もない時期でしたし、今回の特別公開は予想外の見学者数だったようで、若干、手順の悪さを感じました。まぁ、案内の方も次第にこなれてくるでしょう(笑)。こちらは建物の屋根の瓦にデザインされた三井家の家紋(四ツ目結:よつめゆい)が。
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ということで、無事に見学も終わりました。気付けば、ケヤキにはトビが3羽。トビ色って赤みのある褐色のことですが、夕日を浴びてとても綺麗でしたね。猛禽類好きの行者橋としては、もっと近くでじっくり見たかttなぁ(笑)。
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第2次世界大戦後の財閥解体の波の中、1949(昭和24)年に国に譲渡され、2年後に京都家庭裁判所所長宿舎として、一部の人しか入れなかった建物がこうして公開されるのは有難いことです。

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この記事へのコメント

HATA
2016年12月04日 20:57
清泉女子大学のオープンキャンパスで見学した時に旧島津公爵邸だった建物を今も使っていました。
昔の財閥や貴族の建物って意外なところに残っていて、使われたりしてるんですね。
行者橋 渡
2016年12月04日 22:45
HATA様、コメント有難うございます。東京は、かつての大名のお屋敷が沢山ありましたから、それらの場所に爵位を持つ貴族(旧大名)の土地として引き継がれ、洋館他の建物が多く残りました。そうした場所や皇族の土地や建物が、戦後の混乱期に現在のプリンスホテル系列に買収されて、沢山残っています。東京都庭園美術館も旧朝香宮邸ですしね。島津家と言えば、綱町三井倶楽部もそうですね。いずれも趣のある良い建物です。