冬を思わせる秋の一夜、“運慶”の名作と夜の上野公園の光景を楽しむ!

11月に上京した折、築地での映倫の仕事を追えた後、東京国立博物館の“興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」”を観に行くために上野まで足を延ばしました。まずは、平成館にあった大きなパネルの画像から。
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と、まぁ、こういう流れなのですが、運慶とその前後の仏師の作品は撮影不可ですので、上野公園や東京国立博物館の様子を…。上野公園大噴水のある池に不思議な建物が。いや、これは建物ではありませんね(笑)。
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近くの説明板によると、「上野文化の杜 TOKYO数寄フェス2017」というEVENTの1つで、“プラネテス -私が生きたようにそれらも生き、私がいなくなったようにそれらもいなくなった-”というインスタレーションだとか。
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上の画像は裏側から見たものですが、作者は大巻伸嗣さん。かつてこの一帯にあった寛永寺の山門「文殊楼」をモチーフに、在りし日の物・時間・空間・国の連鎖を体感させる作品なのだそうです。
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上の画像は、ご存知、東京国立博物館本館。暖色系のライトアップが施された全体の姿も良いのですが、池に写る灯りも素敵です。続いては少し違う角度からの本館。
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対して、ドームの青さ故では無いと思いますが、表慶館は少し寒色系の印象。1908(明治41)年に竣工した建物ですが、設計は京都・奈良の国立博物館も手掛けた片山東熊(かたやま とうくま)。
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玄関には狛犬のように2頭のライオンが辺りを睥睨(へいげい)しています。こちらが向かって右の“阿(あ)形”。
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このライオン像は大熊氏廣の作品。靖国神社の大村益次郎像や上野公園の小松宮彰仁親王像も手掛けた方ですね。続いては向かって左側の“吽(うん)形”。
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上野公園の花見で有名な近辺の桜の木には、こんなイルミネーションが。
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微妙に3種類の色合いがあるように思ったのですが、近寄って見たら、こんな感じのLED電球が。
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来る時に国立西洋美術館ではロダンの地獄門にちなんだプロジェクションマッピングらしきものを投影していたのですが、帰り道ではやっていませんでした。最初に撮っておけば良かった(泣)。が、東京スカイツリーが。
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この辺りからだと良く見えますね。で、最後に運慶の作品について少々。今回はお寺(堂)毎に仏像群を集めて見せる構成がとても興味深いものでした。こちらはパンフレット。
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パンフレットの中央下右側の愛知・瀧山寺の聖観音菩薩像は運慶とその子湛慶の作品ですが、色彩が鮮やかでビックリ!…と思ったら、江戸時代末~明治頃の補彩でした(笑)。さらに、浄瑠璃寺に伝わっていたという十二神将立像も東京・静嘉堂文庫美術館と東京国立博物館の所蔵しているものが勢揃いで、見応えがありました。

さらに、三十三間堂の千手観音坐像の光背にある三十三身象の内、迦楼羅(かるら)・夜叉・執金剛神が間近に見ることができて感激!勿論、奈良・円成寺の大日如来坐像、和歌山・金剛峯寺の八大童子立像(運慶の作とされる6体のみ)や奈良興福寺の無著・世親像と四天王像がSETになって展示されていたり…感動!

仏像以外で、行者橋の目をひいたのは「法眼運慶置文」(尊勝寺領近江国香庄文書のうち)で、運慶の娘・如意が養母の冷泉局から香庄(こうのしょう)を相続したことを運慶が保証(裏書)した文書ですが、後に如意が冷泉局の怒りに触れ、香庄は取り上げられます。“悔い返し”というのですが、現物の文書は初めて見ました!

冷たい風の吹く寒い日でしたが、心は温かくなる上野公園の夜でした…と、気障に終わってみましょうか(笑)。

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この記事へのコメント

GBR
2017年11月21日 17:05
ごぶさたしております。
私も運慶展を見てきましたが、久しぶりに本当に見ごたえのある展覧会でした!!どれもそれぞれすごいのですが、最後にあった天燈鬼立像と龍燈鬼立像のお尻から足にかけての筋肉の表現がすごいなぁと感心しておりました(笑)
行者橋 渡
2017年11月21日 17:32
GBR様、コメント有難うございます。鎌倉時代は文化史的に言うと写実性が重視された時代ですので、図像・仏像共にリアルさが際立っています。従って、筋肉や骨格の表現がとても素晴らしいものが多く、仏像では毘沙門天をはじめとする天部に良い仏像が多くなりますねぇ。勿論、無著・世親像もリアルですが(本当は見たことの無い人物ですけどね)。