東福寺塔頭・一華院で重森三玲の作庭法を受け継ぐお庭を楽しむ!

東福寺塔頭・勝林寺で座禅を体験し朝粥をいただいた後、勝林寺のご住職・宇野虓堂さん(*参照)のご案内で、一華院(いっかいん)へ。秋に特別公開されることはありますが、普段は非公開。ということで、まずは南庭の“依稀松:いきまつ”の画像から。
画像


一華院は勝林寺から臥雲橋(がうんきょう)方向に歩いて5分。“じゅうまん不動さん”で有名な同聚院(どうじゅいん)と道を挟んだ南側にあるお寺です。こちらが入り口。
画像
宇野虓堂さんを先頭にして、門をくぐり本堂に向かいます。
画像
上の画像では分からないのですが、通路の意匠がなかなかにお洒落です。
画像
堂内に入ると、左手に“一華開五葉”の衝立が。悟り(華)を身の回りの物事(五葉)も自然に成就する、という意味だそうです。
画像
最初に一華院のご住職から色々な説明がありました。一華院のご本尊は珍しい白衣(びゃくえ)観音像。室町時代の仏像だとか。
画像
次は“東福寺大仏蓮華台花弁”。東福寺は創建当時(1225=建長7年)に高さ5丈(約15m)の大仏が造られ、1319(元応元)年の火災で焼失し、14世紀半ば頃に再建されたのですが、その時の蓮弁です。
画像
一華院にある理由は、室町期の再建大仏が1881(明治14)年に再び火災で焼失し、残った蓮弁が東福寺塔頭に1枚ずつ配られたからです。再建大仏の左手は法堂(はっとう)に残っています。南庭を左から続けて。
画像
夏場なので苔が茶色くなっています。奥に見える(行者橋の好きな)大刈込(おおかりこみ)が素敵です。
画像
次の画像右端に見えるのは、実は虎。新しい西庭の“虎の子渡し”(*補足参照)の子虎1匹がはみ出して(笑)いるのです。
画像
こちらが“白虎”がイメージされた西庭。お気づきの方も多いでしょうが、重森三玲のお孫さん(お名前を失念)の手になるお庭です。
画像
左の小さな石2つが子虎。その横に左向きの親虎。さらに柱状の手水鉢の蔭に子虎が1匹。続いての画像は、同じく重森三玲さんのお孫さんの作庭された北庭。奥の屋根は北の同聚院のもの。
画像
立石・洲浜形・セメント使用等の手法が重森三玲の流れを継承していますね。北庭ですので、(蛇と亀がからむ)“玄武”を奥に、真ん中には鶴、手前には亀を配したとか。石と草で“玄武”を表現したのだとか。
画像
ご住職は、先代が作られた南庭を維持しつつ、四方に庭を整えたいという希望をお持ちだそうです。“青龍”、チョッと楽しみです。仏像好きな行者橋は、ご本尊の白衣観音像も間近に拝見できて大満足!

:勝林寺のご住職のお名前は“うの こうどう"さん。虓は“九+虎”という漢字。“吼える・虎が怒り吼える・勇ましいさま・猛々しいさま”という意味があるそうです。

補足: 虎の子渡しはクイズでも良く出されます。虎が子を3匹生むと、その中には必ず彪(ひょう)が1匹いて他の2匹を食おうとするので、川を渡る際に子を彪と2匹だけにしないよう子の運び方に苦慮するという「癸辛雑識」続集に載っている中国の故事です。「生計のやりくりに苦しむこと」の例えとされます。

*ちなみに、クイズの答えは以下の通り。最初に彪を渡し向こう岸に残しておく。嘉永は親のみ。次に虎Aを渡し、帰りに彪を元の岸に連れ戻す。そして、次は彪を残して虎Bを渡し虎ABを残して戻る。最後に、虎ABがいる向こう岸に向けて、彪を渡して3匹揃うという展開です。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 3

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス

この記事へのコメント