古式ゆかしい、菊の被せ綿&茱萸嚢@市比賣神社重陽祭での光景。

京都では9月を迎えても最高気温が35℃を超す猛暑日が3日続く異常な天候が続いており、9日の重陽の節句も朝から容赦無い日差しが…。毎年、どこの重陽祭に行こうかと悩むのですが、上賀茂神社・車折神社・法輪寺への道のりを避けて市比賣神社へGO!まずは、こちらの画像から。
2019.09.09市比賣神社の重陽祭 (3)菊の被せ綿.JPG


これは「菊の被せ綿:きくのきせわた(菊の着せ綿、とも)」で、前夜に菊の花を真綿(絹ですね)で覆って菊の薫りを移し、翌朝早く露で湿った真綿で身を拭うと長寿を得ると伝えられる風習です。次は、重陽祭が行われる直前の市比賣神社。
2019.09.09市比賣神社の重陽祭 (1).JPG
石の鳥居にも菊の束が飾られています。上の画像中央の松の木の奥に菊の被せ綿が見えます。こちらが少し大写し。
2019.09.09市比賣神社の重陽祭 (2)菊の被せ綿.JPG
これは平安貴族の習慣に由来するそうですが、被せる真綿は植物染料で染めて「白い花には黄」・「赤の花には白」・「黄の花には赤」の組合せにするとか。こちらは別の場所に置いてあった小型の菊の被せ綿。
2019.09.09市比賣神社の重陽祭 (4)菊の被せ綿.JPG
次は社務所の縁側の光景。左は菊の被せ綿ですが、右は「茱萸嚢:しゅゆのう」。
2019.09.09市比賣神社の重陽祭 (62)菊の被せ綿・茱萸嚢.JPG
茱萸嚢は呉茱萸(ごしゅゆ)という生薬が入っている嚢(ふくろ)ですね。次が大写し。
2019.09.09市比賣神社の重陽祭 (6)茱萸嚢.JPG
ミカン科の落葉性の高木である呉茱萸の未熟果実を採取して乾燥させると、同じく呉茱萸という名の生薬(効能は健胃・鎮痛・利尿作用等)になるのだとか。
2019.09.09市比賣神社の重陽祭 (9)菊の被せ綿.JPG
こちらの菊の被せ綿は、最初の画像とはチョッと趣が異なりますね。上の画像左奥は、飛騨大富・宮司さん。本殿で行われた神事では、玉串奉奠の代わりに、菊花奉奠でしたね。
2019.09.09市比賣神社の重陽祭 (67)祭壇.JPG
最後に、もう1度菊の被せ綿を。
2019.09.09市比賣神社の重陽祭 (57)菊の被せ綿.JPG
中国には菊花で薬効を得るという考えがあった訳で、祇園祭山鉾巡行の菊水鉾でも、菊の露を飲み不老不死になった菊慈童伝説が登場します。今ではこうした風習が消えつつありますが、こうして残して下さるのは、とても有難いと思います。

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