知恩院・彫刻観経曼陀羅:撮り溜めた画像から。

京都御苑の桜の画像は、まだ2回分残っているのですが、あちこちチャリチャリと動き回れないものですから、以前に撮影したもののUPできなかった画像の中から、落穂拾い的に。本日の話題は知恩院所蔵の「観経曼陀羅図」(重要文化財)を彫刻で立体的に表現した「彫刻観経曼陀羅( かんぎょう まんだら)」です(撮影は2019年3月)。まずは、こちらの画像から。
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観経曼陀羅図は、「観無量寿経」(観経)で説明されている阿弥陀如来を中尊とする極楽浄土を描いた浄土変相(浄土曼荼羅)図とのことで、代表例は當麻寺(たいまでら)の「當麻曼荼羅」。また、有名な法隆寺金堂6号壁「阿弥陀浄土図」(次の画像)も同類で、これは「大無量寿経」に基づくとか。
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*上の画像はWikipediaから転載しています。
で、この彫刻観経曼陀羅ですが、阿弥陀如来の説法を283体の諸菩薩が聞いている場面が厨子の中に表現され、右扉には善導(大師)が、左扉には法然(上人)が祀られています。
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善導は8世紀(隋・唐時代)に称名念仏を中心とする浄土思想を確立した僧侶です。法然が専修念仏を唱えたのは、善導の教えに基づいたと言われています。上の画像手前に見えるのが法然。
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この彫刻観経曼陀羅は、1946(昭和21)年設立の「詠唱」奉納団体「吉水講:よしみずこう」が創立50周年を記念して制作・奉納なさったものです。詠唱は仏教の教えを(和歌の形で曲に乗せて唱える)御詠歌や(5・7調か7・5調の詞に曲をつけた)和讃に舞を加えた宗教活動の1つ。
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三重県伊賀市の仏師・服部俊慶氏が知恩院から依頼を受け、2年半の歳月をかけて制作され、2001(平成13)年4月に奉納されたそうです。須弥壇や厨子等の木地部分は同県名張市の仏具木地師・加計穣一(かけ じょういち)氏が担当されたとか。
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その他、彫刻師・塗師(ぬし)・蝋色師(ろいろし:漆の艶出し)・彩色師・箔師、錺金具師等、総勢35人の職人さんが関わったそうですが、とても細かな技術が採用された荘厳な趣のある極めて珍しい作品だと思います。特別なEVENTでお茶をいただいた時に拝見したのですが、普段は信者さんに公開されているのでしょうか。

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