ラジオ塔@円山公園。

ラジオを普及させるためにNHK(日本放送協会)が公園等にラジオ受信機を内部に収めた塔(正式:公衆用聴取施設)をラジオ塔といい、第1号は1930(昭和5)年6月15日にNHK大阪中央放送局(JOBK)が大阪市・天王寺公園旧音楽堂跡に設置しました。京都には1932(昭和7)年に円山公園に設置されています(第4号)。
2020.06.08円山公園のラジオ塔 (15).JPG


円山公園にラジオ塔が設置された年、ラジオ受信契約数100万件突破記念事業の1つとして全国での設置が始められ、1943(昭和18)年までに全国450箇所以上に整備されたそうです(台湾・南樺太を含む:*注1)。次は背面からの画像。
2020.06.08円山公園のラジオ塔 (9).JPG
上の画像中央は「ラジオ塔の由来」を記したプレート。それによると、1932(昭和7)年のNHK京都放送局(JOOK)開局時に設置され、ラジオ体操を楽しんだり、野球中継を聞くファンが多数参集したとか。今なら、パブリックビューイングですね。
2020.06.08円山公園のラジオ塔 (11).JPG
しかし、アジア・太平洋戦争中に資材を供出したそうですが、1982(昭和57)年の京都放送局開局50周年を機に修復されたそうです。音声合成等の最新技術が採用されたとか。が、現在も機能するかどうかは不明。
2020.06.08円山公園のラジオ塔 (13).JPG
上の画像は往時の写真をプレートにしたもの。なお、場所は円山公園の八重紅枝垂れ桜の西、八坂神社との中間地点。例年なら花見の茣蓙が敷き詰められる所です。次は背面側からの上部。
2020.06.08円山公園のラジオ塔 (17).JPG
JOOKの文字がクッキリ。屋根の上の横向きの棒には北を示すNが付いています。良く観察すると、格子の奥にはスピーカーが見えます。
2020.06.08円山公園のラジオ塔 (19).JPG
Wikipediaには京都府に15基、京都市内に11基あるようです(*注2)。逆光ですが、再び正面像。
2020.06.08円山公園のラジオ塔 (12).JPG
御射山(みさやま)児童公園のラジオ塔のように、行者橋が見て知っているものもありますので、少しずつ撮影してUPする予定です。

注1:設置は基本的にNHKの寄付によるようです(台湾は台湾放送協会)が、地元有志の出資によって設置された例や1955(昭和30年)に信越放送が上田城跡公園に設置した例があるとのこと。

注2:Wikipediaによると京都府・京都市のラジオ塔は以下の通り(年号は設置年)。
1932(昭和7年)★円山公園(京都市東山区): 現存  
1933(昭和8年)★船岡山公園(京都市北区): 現存・機能復元
1937(昭和12年)★橘公園(京都市上京区): 現存  小坂公園(京都市下京区)  二条公園(京都市上京区) 
★八瀬ラジオ塔(京都市左京区・ケーブル八瀬駅付近): 現存  舞鶴公園(舞鶴市)  御霊神社(福知山市)  天橋立ラジオ塔(宮津市)
1939(昭和14年)西本願寺児童公園(京都市下京区)
設置時期不明★小松原児童公園(京都市北区): 現存  ★紫野柳公園(京都市北区): 現存  ★萩児童公園(京都市左京区): 現存
★御射山児童公園(京都市中京区): 現存  白糸浜神社(舞鶴市)

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この記事へのコメント

AK
2020年06月17日 00:45
マニアの方がおられるようです。
https://dailyportalz.jp/kiji/traces-of-radio-tower

実はこの前兼六園で、大学生風の兄ちゃんが何やら木の灯篭の前で写真を撮っており、?と思い、見ましたら、1933年製のラジオ塔でした。あの大学生?もマニアの方でしょうか、感心致しました。(金沢放送局は1930年開局)
行者橋 渡
2020年06月17日 08:52
AK様、コメント有難うございます。ご指摘のHPは行者橋もチェックしました。その記事に登場される方のラジオ塔の本は買っていませんし、未読ですが。

金沢市には兼六園(1933年)と卯辰山公園(1940年)に設置されたようで、現存するのは兼六園(Wikipediaには画像も掲載)のみのようです。両方共何回か行ったことがあるのに、意識していなかったので、兼六園の物は確認し忘れています。残念。