河原町夷川角のビルが妙に気になって…(笑):京都の近代建築№34。

野菜のお値段が下がらないので、このところ「京野菜処 叶屋 御所南店」(こちらをご参照下さい)に通うことが多いのですが、その行き返りに河原町通と夷川通の交差点の北西角で見掛ける白いビルが妙に気になって、撮影!…ですが、まずは建物の1階角の上部にある「仁丹」の琺瑯(ほうろう)町名看板の画像から。
2020.08.03河原町夷川角のビル (10)COPY.jpg


この特徴的な「仁丹」の琺瑯町名看板(以下、仁丹看板)は、京都ではあちこちで目にします。1つのビルなのに、何故、左右で表記が違うのかは後で説明するとして、次はビル全体の画像。
2020.08.03河原町夷川角のビル (9).JPG
上の画像手前の道が河原町通、左奥に続く道が夷川通ですが、実はこのビルには2つ入口があります。次は、現在も使われている河原町通側の入口。
2020.08.03河原町夷川角のビル (6).JPG
続いては夷川通側の入口ですが、1階をギャラリーとして使っていない時はシャッターが下りているようです。窓の外の鉄格子や1階下部の菱形の装飾・通風孔の様子は共通しています。
2020.08.03河原町夷川角のビル (1)松井ビル(旧・森田牛乳).JPG
ただし、鉄格子が当初のものなのかは不明です。で、ここでチョッと仁丹看板の説明を。位置は最初に記したように、1階角です。
2020.08.03河原町夷川角のビル (13).JPG
京都の住居表記は、南北通り(仮に〇〇通)と東西通り(仮に△△通)を組合せますが、建物(家)の玄関(正面)側の通りを先にして「通」を付け、そうで無い通りは「通」を付けずに表記し、最後に「町名」がきます。交差点の場合は〇〇△△(か逆)です。
2020.08.03河原町夷川角のビル (3).JPG
つまり、南北通りに面する建物は「〇〇通△△上ル(下ル)」、東西通りに面する建物は「△△通〇〇東入ル(西入ル)」となる訳です。このビルは、夷川通・河原町通双方に入口があるので、表記の違う仁丹看板が2枚あるのかもしれません。で、ビル自体の話に戻して、2・3階部分を。
2020.08.03河原町夷川角のビル (17).JPG
角に円みがあればアール・デコっぽくて面白いのに…と妄想(笑)。3階の端と2階の上部に看板を取り付けていたかも…と思わせる枠等が見えます。次は再び角度を変えて、河原町通側の入口。玄関のステップ部分や煉瓦(か、タイル)に特徴が。
2020.08.03河原町夷川角のビル (16).JPG
行者橋は玄関廻りのたたずまい、1階の菱形の装飾。2・3階の窓の上下と屋上に共通する横のラインで何となく、「大正期か昭和初期の建物の感じだなぁ」と気になっていたのです。
2020.08.03河原町夷川角のビル (4)RC造3階建て.JPG
で、『京都市の近代化遺産 ー 京都市近代化遺産(建造物等)調査報告書ー 〈近代建築編〉』で確認すると、「(№)159 商業 松井ビル(旧森田牛乳) 中京区河原町通夷川上ル指物町 大正14頃 RC造3階建」とあるのを発見!やっぱり、大正期の建物だったかと納得!…鉄筋コンクリートのビルだったのですね。現在の表面は白い塗装がされていて当初の色が分かりませんが、素人の勘が当たってチョッと嬉しかった(笑)。

蛇足:行者橋、それでも気になったので、現在、このビルに入っている「有限会社 スペース マジック モン」に勇気を出して(笑)電話で確認したら、松井さん・森田(牛乳屋)さんは間違いなく関係者とのことでした。ちなみに、京都市文化市民局文化部文化財保護課編集・発行の上記の報告書(非売品)には〈産業遺産編〉もあるのですが、京都の近代建築物(特に無名の:笑)を調べる時にとても役に立ちます!

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