東京にいたころから、弥栄会館は不思議な建物だと思っていたのですが…:京都の近代建築№21。

連日、観光客で溢れる花見小路の奥、四条通から入ると左手にとても不思議な感覚に襲われる建物があります。こちらが花見小路から見た画像。これをご覧になれば、ご記憶がよみがえっていらっしゃる方も…。祇園甲部歌舞練場の北に隣接する弥栄会館(やさかかいかん)です。
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最初の画像の門をそのままに直進すれば、こういう光景に。左が弥栄会館。右が祇園甲部歌舞練場ですが、手前の銅板葺きの巨大な唐破風(からはふう)、その奥の入母屋破風、さらにその奥の千鳥破風が見えます。
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唐破風の上には“場練舞歌”の文字が入った瓦が堂々と据わっていて、いかにも和風建築の趣(笑)。
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で、こちらが“本筋”の弥栄会館を正面から見た画像。中央の唐破風は軒唐破風(のきからはふう)というタイプですね。一番高い所は天守閣のようです。
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それもそのはずで、この建物は姫路城を参考にして設計されたとか。設計者は以前にUPした先斗町歌舞練場(こちらをご参照下さい)も手掛けた木村得三郎。1階の玄関はこんな感じです。
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見るからに大正から昭和初期に建てられた感じですが、1936(昭和11)年に竣工した鉄骨鉄筋コンクリート造り5階+地下1階の建物。各階の屋根は銅板の瓦屋根なのですが、軒丸瓦には祇園甲部のマーク:つなぎ団子が。
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正面3階部分にはバルコニーが。
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こうしたデザインが、いかにも昭和の香り(笑)。
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柱部分には漆喰でこんなデザインも。これまた、いかにも昭和の趣(笑)。
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さて、次は正面左斜め前から見上げた画像。右が“大天守”、左が“小天守”のように見えます(笑)。
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こちらが“大天守”(笑)。宝形造ですね。
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お寺の塔でいうと、相輪(そうりん)にあたる部分はこんな形になっています。チョッと歪んでいるように思うのですが、詳細不明です。
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こちらは屋根の棟(むね)上に造られた“小天守”。“大天守”に比べると、少し低いようですね。
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“小天守”の下の壁は、スクラッチタイルでしょうか。下にある窓は、南座に掲げられる“まねき”のように見えます(笑)。
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いや、「縦から見ても、横から見ても」(いや、例えですよ:笑)不思議で楽しめる建物です。

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