3月初めのことですが、名前はしばしば目にしてきた久世橋を渡ってきました!:京都の近代建築№31。

京都市内をチャリチャリしていると、市バスの行く先標示に「久世橋」とか「久世橋通」という文字を結構目にします。久世橋通は「鳥羽の藤」(鳥羽水環境保全センター)を観に行く時に通るので知っているのですが、久世橋は行者橋にとっては“幻の橋”(笑)でした。で、この度、初見参!
2020.03.06イオンシネマ京都桂川 (31)久世橋.JPG


久世橋は桂川に架かる橋で、最初の画像は右岸(西側)の河原から撮影した全体像です。徐々に説明していきますが、実は、久世橋は京都方面行き上り線の(旧)久世橋と高槻市方面に向かう下り線の新久世橋の両方を「久世橋」と呼ぶのですが、本日は(旧)久世橋を指します。
2020.03.06イオンシネマ京都桂川 (28)久世橋.JPG
上の画像は西詰から撮影したもので、奥が京都方面。次は反対の東詰から撮った逆光の画像。左が新久世橋、右が(旧)久世橋で、真ん中に久世橋の石碑。
2020.03.06イオンシネマ京都桂川 (50)右久世橋・左新久世橋.JPG
で、久世橋は全長269m・幅11m、1954(昭和29)年4月27日に完成したらしいので、本当は時期的にもジャンル的にも「京都の近代建築」からは微妙なのですが、まぁ便宜上ということで(笑)。
2020.03.06イオンシネマ京都桂川 (35)久世橋.JPG
この橋の形式は「垂直材付き曲弦ワ―レントラス橋」になるようです。トラスは三角形を基本単位とする構造のことで、建物の小屋組(屋根を支える仕組み)・鉄塔、そして橋に利用されます。トラス橋は大きく3種類あります。
Truss2.png
*画像はWikipediaから転載しています。
上の図のワーレントラス橋が基本形で、久世橋の場合はそれに真っ直ぐ下がる補助材が付き、さらに上下の直線部分(弦)の内、道路として使っていない上を曲線にした訳です。形状・構造は3つ共同じようなので、次は最も西詰側の橋の画像。
2020.03.06イオンシネマ京都桂川 (39)久世橋.JPG
ちなみに、ワーレン・プラット・ハウ共に考案者(特許取得者)の名前です。道路を横切る形の鉄骨の内、上の弦の両端は枠に当たるので、構造上、強度を保つ必要があるのでしょう、かなり頑丈に作られています。
2020.03.06イオンシネマ京都桂川 (45)久世橋.JPG
一方、それぞれの橋の弦の端(外枠)以外の部分には、次の画像のように強度は保ちながら軽くするという構造になっているようです。
2020.03.06イオンシネマ京都桂川 (41)久世橋.JPG
鉄骨は
ボルト&ナットでは無く、リベットで接合しているようです。高温で熱して、真っ赤になったリベットをハンマーでかしめ(焼き締め)ていったんでしょうね。
2020.03.06イオンシネマ京都桂川 (44)久世橋.JPG
東京タワー建設の記録映画かなんかで、鉄工職人さんが熱したリベットを空中でやり取りしていたような記憶がありますが、ボルト&ナットの小路より技術が必要な感じがします。で、次は最も東寄りの橋の画像。
2020.03.06イオンシネマ京都桂川 (36)久世橋.JPG

橋脚と侠客の間をスパン(支間)といいますが、この久世橋では3つの橋は全部同じで50mとのこと。東京湾アクアラインや明石海峡大橋をも製作した日本橋梁という会社が製作したようです。最後は、東詰から振り返って撮影した画像。
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行者橋、久々のお気に入りの1枚です。なお、新久世橋は1973(昭和48)年4月5日に完成したようです。名前しか知らなかった久世橋ですが、意外なことに、実に魅力的な橋でした。

蛇足:京都の有名なトラス橋に、近鉄京都線の伏見・宇治川に架かる澱川橋梁(よどがわきょうりょう)があります。詳しくは「曲弦プラット分格トラス桁橋」というようですが、2つの橋脚で橋桁を支える単純トラス橋(ちなみに久世橋は3連の単純トラス橋になる訳ですね)としては、日本最長の164.4mあり、国の登録有形文化財です。
1024px-Yodogawa_Railway_bridge_of_Kintetsu_001_KYOTO_JPN.jpg
>*画像はWikipediaから転載しています。
上の画像、近鉄電車が走っていますね。今度、伏見に行ったらお酒の前に(笑)澱川橋梁を撮影してこようと思っています。

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