日本アカデミー賞新人俳優賞に1票!…『ソロモンの偽証』の主役・藤野涼子の今後の成長が楽しみ。

ご存知、宮部みゆきの原作を映画化した作品です。原作は3部作なのですが、映画は『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』(以下、前篇・後篇)と2部建てになっています。最初に前篇のチラシを。
画像
*画像は(C) 2015「ソロモンの偽証」製作委員会

行者橋、3月に映倫の仕事で東京に戻った時、松竹本社試写室で前篇121分・後篇146分を続けて観たのですが、さすがに疲れました(笑)。で、原作も東山図書館で『第Ⅰ部 事件』を借りた1カ月後に『第Ⅱ部 決意』を借り、さらにその1カ月後に『第Ⅲ部 法廷』を借りて読むという状態だったので、細かな点をほぼ忘れていました(笑)。

映画のSTORYは、バブル景気が崩壊に向かい始めた1990(平成2)年12月25日・クリスマスの朝、記録的な大雪に覆われた城東第3中学校の校庭で、2年A組のクラス委員の主人公・藤野涼子は雪の中で遺体と化した同じクラスの柏木卓也を発見します。転落死したことは疑いなく、警察は自殺と断定…というところから始まります。

しかし、当然のことながら様々な疑惑や推測が交錯し、やがて札付きの不良生徒として知られる大出俊次ら3人を名指しして、彼らが柏木を突き落としたとする告発状が父親が刑事の涼子と学校に届きます。そして、担任教師にも送られた告発状がメディアに漏れ、涼子の同級生が事故で亡くなるというような形で事態は混沌としていきます。

そして、大出への告発に疑問を持つ涼子は中学3年生になってから、真実を明らかにするために学校内裁判を始めようと決意します。旧2年A組の生徒の他、柏木の小学校時代の友人だという他校生・神原和彦(板垣瑞生・いたがきみずき)他の協力をも得て、ついに夏休み中に陪審制の裁判を始め…という形で展開していきます。
画像
*画像は(C) 2015「ソロモンの偽証」製作委員会

原作では、多くの登場人物の心象風景や行動がかなり書き込まれているのですが、映画では様々な点で刈り込みが行われています。まぁ、連載期間が延べ9年間、単行本で全3冊という長い話を映画にするのですから当然ですが、行者橋は原作に描かれた様々な“悪意”に、若干、辟易とした記憶がありましたから、少しホッとしました。

主人公の藤野涼子を含む主要12人の中学生キャストは、応募数1万人の中から選ばれたそうですが、大人の俳優さんが、佐々木蔵之介・夏川結衣・永作博美・小日向文世・黒木華・尾野真千子・余貴美子・田畑智子・塚地武雅・安藤玉恵・松重豊・嶋田久作・津川雅彦等、多士済々。普段から“目ぢから”が独特の市川実和子、怪演(笑)。

役名を芸名にして女優デビューしたことで話題になっている藤野涼子(次の画像・右)が好演で、今後の活躍が期待され、良い女優さんになりそうな気配を感じますが、行者橋、早くも今年の日本アカデミー賞新人俳優賞&主演女優賞に1票!神原和彦役の板垣瑞生(次の画像左)も新人俳優賞に1票、です(笑)。
画像
*画像は(C) 2015「ソロモンの偽証」製作委員会

後篇の最初に、前篇のダイジェストが5分ほど流されますが、両者を時間をおいて観ると、細かな点を忘れるかもしれませんので、ご注意を(笑)。なお、行者橋は、最後の決定的な展開を促すエピソード(形跡)は警察の捜査で早い時期に判明したのでは…と、原作を読んだ時にも感じました。

ついでに。行者橋は、宮部みゆきでいうと『三島屋変調百物語』シリーズ等の時代物が好みです。また、宮部みゆきも湊かなえ・桐野夏生同様にしばしば女性の悪意を描きますが、湊かなえに比べ、宮部みゆきの方が少し救いがあるように思えます(笑)。桐野夏生も強烈ですが…。

蛇足:役名を芸名にした俳優といわれて、行者橋がパッと思い出すのは、映画『愛と誠』の早乙女愛(故人)ですが、現・千葉県知事の森田健作もそうですね。松田聖子もTV作品ですが、同様のはず。と思って、確認したら、田中美奈子・片桐夕子(元は五月由美)・三國連太郎(故人)もそうだということが分かりました。

◆『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』(2015年・日本映画・前篇121分&後篇146分・監督:成島出・配給: 松竹・前篇 2015.03.07&後篇 2015.04.11公開)
〔最近観た映画から-№38〕

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 4

ナイス ナイス ナイス ナイス

この記事へのコメント