映画『泣き虫しょったんの奇跡』を観て、ホンの少しだけ考えたこと。

1998(平成10)年、A級在籍中に28歳で夭折した村山聖(むらやま さとし)棋士を描いた映画『聖の青春』が2年前に公開されましたが、今回ご紹介する『泣き虫しょったんの奇跡』も将棋の世界のお話です。“しょこたん”と読んでしまった人、間違い(笑)。
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*画像は(C)2018「泣き虫しょったんの奇跡」製作委員会 (C)瀬川晶司/講談社

聖の青春』は、大崎善生(おおさき よしお)の手になるノンフィクションに基づく作品ですが、こちらは棋士・瀬川晶司5段の自伝的小説『泣き虫しょったんの奇跡』を映画化したものです。小学5年生の時、瀬川はたまたま将棋で周囲から認められ、中学生でプロ棋士になった谷川浩二棋士のNEWSを知り、プロ棋士を目指すことに。
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*画像は(C)2018「泣き虫しょったんの奇跡」製作委員会 (C)瀬川晶司/講談社

大人の瀬川を演じるのは松田龍平ですが、中学時代は窪塚愛流(あいる)。窪塚洋介が父だとか。それはともかく、これまたたまたま隣家に住む鈴木悠野も将棋が好きで、2人して将棋の腕を磨くことに。瀬川の父(國村隼)の勧めで将棋道場へ通い始めた瀬川はたちまち上達し、中学3年生で新進棋士奨励会の試験に合格する。
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*画像は(C)2018「泣き虫しょったんの奇跡」製作委員会 (C)瀬川晶司/講談社

國村隼は『ちはやふる』シリーズにも登場されていましたが、指導者タイプの役が似合いですね(笑)。で、瀬川は22歳の夏に3段に昇段したものの、その後、次第に将棋の道に疑問を持ちすさんだ生活を送ることに。ところが、そんな時、瀬川は隣家のライバル・鈴木がアマチュア名人になったことを知ります。
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>*画像は(C)2018「泣き虫しょったんの奇跡」製作委員会 (C)瀬川晶司/講談社

早乙女太一が出演していることは知っていた行者橋は、最初、この鈴木役を演じているのが「早乙女かなぁ、でも違うなぁ…」と思っていたらバンド「RADWIMPS」のボーカル&ギター・野田洋次郎という方でした(笑)。ファンの皆様、失礼いたしました(笑)。よく考えると全然違うのにねぇ、思い込みというのは恐ろしい!
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*画像は(C)2018「泣き虫しょったんの奇跡」製作委員会 (C)瀬川晶司/講談社

話をSTORYを戻すと、“26歳までの誕生日までに4段にならないと奨励会を退会せざるを得ず、プロ棋士にはなれない”という規則を背負って臨んだ3段リーグで、瀬川はあっけなく敗退。やむなく、退会した瀬川は大学を卒業して、会社員に。その後、事故で父を失った時に鈴木の家で将棋を指し、再び将棋に目覚める。

将棋を再開した瀬川はアマチュアの大会で勝利を続け、アマ名人に。アマチュアの強豪や新聞記者から、プロ編入挑戦を持ちかけられ、前例の無いアマチュアからのプロ棋士の道へ乗り出す。が、将棋連盟の壁は厚く…それでも、というSTORYです。途中、喫茶店の女性とのラブロマンスか、という展開もチラッと。が、不発(笑)。
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*画像は(C)2018「泣き虫しょったんの奇跡」製作委員会 (C)瀬川晶司/講談社

調べてみると、プロ棋士養成機関であるず奨励会コース以外に、現在は①プロ棋士との公式戦で規定の成績を残し、プロ編入試験の受験資格を取得する、②アマの6大棋戦で優勝してプロ棋士の推薦を受けた後、奨励会3段リーグ編入試験を受けるというコースがあるようです。瀬川5段は①のコースを切り拓いた訳ですね。

“しょったん”以外にも、今泉健司4段のように①のコースでプロ棋士になった方もいらっしゃるようです。藤井聡太7段(プロ入り=4段昇格は14歳2カ月)の活躍で話題を呼んでいる将棋界ですが、この映画がHITすることを祈っている行者橋です。行者橋は将棋の駒の動かし方他、基本的なルールを知っているだけで下手です。

プロボクサー・井上尚弥がオリンピック出場可能になるよう運動している現状を思うと、それまでのルールを切り崩して新たなルールを打ち立てるのは、本人の意欲・努力だけではどうしようも無いことが多いのですが、周囲の多くの人がそれに関心を持ち支援していくことで、変え得ることもあるのだなぁと改めて思いました。

◆『泣き虫しょったんの奇跡』(2018年・日本映画・127分・監督:豊田利晃・配給:東京テアトル ・2018.09.07公開)
〔最近観た映画から-№49〕

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