追悼、樹木希林さん:映画『日日是好日』は遺作ではないそうですが。

9月16日に女優・樹木希林さんがお亡くなりになったというNEWSが届いた時、行者橋は正直なところ「来るべく日が来てしまったか」と思ってしまいました。本日は映画『日日是好日』のお話を。
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*画像は(C)2018「日日是好日」製作委員会

今でこそ、樹木希林という名前に馴染んでいますが、行者橋が最初にお見掛けしたのはTVドラマ「七人の孫」で、当時の芸名は“悠木千帆:ゆうき ちほ”でした。その後、「時間ですよ」・「寺内貫太郎一家」等のヒット作で一風変わった、実年齢と落差のある老け役で活躍するコメディエンヌだったという記憶があります。

1977(昭和52)年春のTV番組で“悠木千帆”の芸名をオークションにかけて、樹木希林に改名した時、芸名を売ってしまうということにも驚きましたが、妙な芸名にしたなぁ!と感じたものです。次第に慣れましたが…(笑)。コメディエンヌぶりは、“ピップエレキバン”や“フジカラー”等のTVCMで発揮されていたと思います。
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*画像は(c)富士フイルム

本題の映画『『日日是好日』に話を戻すと、“日日是好日”は禅宗の公案(こうあん)として知られています。映画は“にちにち これ こうじつ”とされていますが、以前、どこだったかの禅寺で、「本来は“にちにち これ こうにち”です」と言われたことがありました。正解不明です(笑)。
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*画像は(C)2018「日日是好日」製作委員会

この作品は、エッセイスト・森下典子の『日日是好日 『お茶』が教えてくれた15のしあわせ』を映像化したものですが、内容は森下が約25年にわたって通った茶道教室での日々をつづったものです。余談ながら、行者橋、毎月15冊前後の本を読みますが、この原作のリズムがどうにも合わず、正直、読み終えるのに苦労しました(笑)。

それはともかく、STORYは明確な目的も無く大学生活を送っていた20歳の典子(黒木華)が母の薦めに従ってお茶を習うようになったところから始まります。と言っても、最初、典子は乗り気では無く、従妹の美智子(多部未華子)に誘われるままに、“武田のおばさん”(樹木希林)の茶道教室に通うという形で始まります。
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*画像は(C)2018「日日是好日」製作委員会

周りに流されるまま“タダモノではない”と噂の武田先生の茶道教室に通い出し、見たことも聞いたこともなく理解不能の“決まりごと”だらけのお茶の世界に触れた典子は、それから20数年にわたってお茶の世界に入って行く訳です。映画の中では、表千家の茶道の作法が描かれているようです。
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*画像は(C)2018「日日是好日」製作委員会

最終的には、典子が茶道を学ぶ中で、就職・失恋・大切な人の死等を経験し、お茶や人生における大事なことに気がついていく、という展開です。行者橋は、登場する主要な3人とも好きな女優さんですし、お茶の世界の片鱗も伺えましたので、映画自体は興味深くまた楽しく観ました。
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*画像は(C)2018「日日是好日」製作委員会

行者橋、珍しく毎週観続けたTVドラマ「鹿男あをによし」以来、多部未華子のファンなのですが、この作品では平凡な道と言えばそうですが、主人公の典子より、人生に積極的で良い感じでした(笑)。『深夜食堂』『続・深夜食堂』でもお見掛けしましたが、楽しみな女優さんの1人です。
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*画像は(C)2018「日日是好日」製作委員会

黒木華は好感の持てる丁寧な演技。近作『散り椿』でも好演。樹木希林は『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~;』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を獲得し、近年は出る映画出る映画、日本アカデミー賞助演女優賞候補といった演技でしたが、本作でも言うまでも無い秀逸さ。心から追悼申し上げます。
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*画像は(C)2018「日日是好日」製作委員会

映画を観終わって、原作を読んだ時の微妙な違和感の原因を考えたのですが、お茶の世界は良く分かるのに、主人公の人生の重要な事柄・背景が映画でも原作でも明瞭に描かれてなく、サラッと流されているので、主人公の人柄の奥や心理が見えなかったからだろうと思います。いや、行者橋の理解が乏しいだけなのでしょうが。

◆『日日是好日』(2018年・日本映画・100分・監督:大森立嗣・配給:東京テアトル&ヨアケ ・2018.10.13公開 10.06・07・08先行上映あり)〔最近観た映画から-№52〕

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