京都御所の春興殿がすっかり変身していて、ビックリ!

「御即位30年記念京都御所特別公開」(3月12日~21日)が始まり、明治天皇即位礼で使用された木造の獅子・狛犬像が初公開の他、昭和天皇即位礼で立てられた太陽と月が刺繍された大旗等が展示されるとのことで、早速チャリチャリ。ところが、思わぬところで衝撃が…(笑)。何と、春興殿が綺麗に修復されていました!
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次の画像は2015(平成27)年11月3日のものです。いや、申し上げるのも失礼ながら、以前の春興殿は見る方が悲しくなるくらいの状況でした。
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屋根には赤錆状の模様が浮き、蔀戸(しとみど)は変な色になっていましたね(*注➀:参照)。修復前の銀閣(慈照寺観音殿)も同様な色合いでした。扉が開いていて内部も拝見できました。
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春興殿は平安京内裏の建物の1つでしたが、現在の建物は1915(大正4)年の大正天皇御大礼のために建設されたものです。次は、少し角度を変えた画像を。手前は説明のパネルです。
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それに依ると、大正天皇と昭和天皇の即位礼の際に、東京の賢所(かしこどころ)から神鏡を移して、皇祖に即位を奉告する儀式が行われたとか。中で興味深かったのは、屋根の説明。
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技術的な詳細は理解できませんが、修復前の屋根は銅板を段状に葺く珍しい“錣葺き(しころぶき)”という方法が採用され、さらに銅板の間に鉄板を挟んで強度を高めていたのだとか(*注②:参照)。
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この春興殿造営の指揮をしたのは、京都国立博物館等の設計者・片山東熊(かたやま とうくま)の面目躍如という感じです。上の画像左の西側部分は古い葺材を使っているのだそうです。
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上の画像を見ても、どこからが古い葺材か不明なのですが(笑)。まぁ、何にせよ、修復された春興殿はとても綺麗で、同じく最近修復された仁和寺金堂を思い出しました。
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仁和寺金堂は、1613(慶長18)年建立の旧皇居の正殿・紫宸殿を寛永年間(1624年~1644年)に移築したもので、屋根がお寺風に瓦葺に変わっていますが、共通するものがあるのだと思います。

注➀&②:“錣葺き+鉄板”で強度が高まり、保存状態は確かに良くなっているそうですが、それにも関わらず赤錆が出て流れ出したのは、銅と鉄の2種類の金属が接触した時に起こる電蝕という現象が生まれ、鉄が腐蝕したからだそうです。以前から、銅屋根なのに不思議だなぁと思っていましたが、納得!

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