漆掻きの道具をじっくり拝見!@佛光寺境内「D&DEPARTMENT KYOTO」。

しばしば「男の趣味」として蕎麦打ちとか陶器造り等が取り上げられますが、行者橋、それらには余り興味が無く、実は「漆掻き・漆塗り」(無論、実現はしていませんが)にとても関心が深く、関連する様々な道具類や展示があると見入ってしまいます(笑)。先日、38期緑のYu-mo(仮名)が再び上洛して、佛光寺の境内の「D&DEPARTMENT KYOTO」で買い物をしたいというので、ご案内したら…。
2019.10.0638期緑ゆうも上洛 (140)仏光寺・漆掻き.JPG


たまたまですが、漆掻きの道具類が展示されていましたので、Yu-moが買い物に専念している間に1つひとつをゆっくりと観察して参りました。最初の画像がそのコーナーの様子ですが、テーブルの上がこちら。
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大雑把に言えば、ウルシ(漆)の木の幹の表面に切り込みを入れ、染み出す樹液と切り込みの溝にたまる樹液を缶等に溜めていくのが漆掻きですが、上の画像右上から順番に。まずは漆(樹液)を採るために掻かれた跡の残るウルシの木の画像を。
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続いて、漆を掻く道具。左の長いのが皮剥鎌、中が漆鉋(うるしかんな)、右が掻き箆(かきべら)。これらで樹液(漆)を掻き取り、掬い取っていく訳です。
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次は掻き道具の左隣の画像。黒い桶に掻き取った樹液を溜めます。上の白い桶は後で漆を塗る時に使う桶、左下の白いのは漆掻きの道具を入れる袋です。
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で、次は塗りに使用する漆を精製するための漉し紙(こしがみ)。掻き取った漆には樹皮や様々なゴミが混じっていますので、漉す必要がある訳です。赤いのは朱漆を作る時のものだと思います。
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以下は、塗師(ぬし)さんが漆を塗る時の道具類。まずは作業をする机と塗る漆を溜めておく桶。
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次は箆(へら)。漆を小分けにしたり、砥粉(とのこ:粘板岩・頁岩の微粒子や砥石を切り出す時にできる粉末)とゴミ等を取っただけの生漆(きうるし)を混ぜ合わせて「サビ」を作る時等に使います。
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こちらはサビを塗った木のお椀を磨く研ぎ炭。魔鏡製作を見学した時にも研ぎ炭が使われていましたが、木炭は柔らかいので表面を傷つけず滑らかに仕上げられる良い研磨材なのだそうです。
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次は漆を塗る刷毛(はけ)。漆を塗る刷毛にはコシが丁度良い人毛が使われているそうで、使っているうちに毛先が劣化すると切っていくために次第に短くなっていきます。
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こちらは木からお椀を形作っていく過程(左から右)を示したもの。轆轤(ろくろ)を使って、こうしたお椀等の木工品を加工・製造する人を木地師(きじし)あるいは轆轤師と呼ばれます。
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次の2枚は、1枚目がサビを塗った時点でのお椀で、2枚目が漆を塗った時点でのお椀。
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漆は何回も何回も塗っては研ぎ、塗っては研いで…という感じで完成品を作っていきます。確か、塗師さんのお仕事は湿度がとても重要なファクターになると聞いたことがあります。今回は個人的興味を優先して画像が多くなりました(笑)。仏光寺通か松原通に漆の教室があったような…。

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